競艇には不利なのにアウトコース専門の「アウト屋」がいる

  1. 競艇ボートレースの、アウトコースを専門の「アウト屋」とは

    競艇ボートレースはインコースの勝率が高い

    競艇検証.comで書いた競艇コンテツで「競艇の1コースの勝率が圧倒的に高いコト」について書き、そのインの勝率データを見て驚いた人もいるだろう。

    データにもあるように「競艇ボートレース」を少し知ったなら、インコースがとても強いことは知っているだろうし、そんなに深く考えなくても同じスタートラインから出れば、一番内側のコースを走っているのだから、勝率が高くなるのは当たり前のことである。

    …という事は、1つでも内側のコースに入れば入るほど勝つ確率は上がるだろうし、実際、どの競艇選手も入りたいのでコース取りからレースは開始している。


    「イン屋」と「アウト屋」

    競艇では「イン屋」と呼ばれるような、進入争いで果敢に内側を狙いに行ったり、スタートまでの助走距離がどれだけ短くなろうともインコースを取りに行く選手というのは、割と多くいる。

    それは、インコースが勝利への近道だと皆知っているからである。
    しかし、中にはアウトコース専門で勝負をするといった「アウト屋」が稀ではあるがいる。



  2. 「アウト屋」はなぜアウトコースに敢えていくのか?

    競艇ボートレースで「アウト屋」をやるわけ

    どう考えても競艇の1コースの勝率が高いことは周知のことなので、好んで「アウト屋」やってるのが全くもって謎なのだが、「アウト屋」は例え1号艇で出走しようとも、コース争いをせずに、特等席と言わんばかりに6コースにいくのだ。


    アウト屋になる理由 ①

    「アウト屋」やってる理由として挙げられるのは、どの選手も新人時代なら6コースからレースをすることが多いということだし「アウトコースからの練習をする」といった意味もある。

    だがソレは新人ゆえにレース展開を読むのもターンも上手くないので、下手にミスなどをして、他艇(先輩)に迷惑をかけないようにする意味で、そうするのが慣習となっている。

    普通の選手であれば、ある程度の月日を6コース一本でレースした後に、センターコースやインコースにも進入し始めるのだが、何故か中にはそのままアウト専門になる選手がいるのだ。


    アウト屋になる理由 ②

    もうひとつ挙げられる「アウト屋になる理由」は、6コースはスタートがしやすいという理由からだ。

    助走距離も長いので調整しやすいということと、アウト側の標識(スタートラインまでの距離を記してある)まで近いので、タイミングが取りやすいということだ。

    普通の選手でもフライングをした次の日からは、6号艇(6コース)の出走回数が増えるのもそのためで、施工者は、金の返還となるフライングをしてほしくないのでそのようにする。

    過去にフライングで苦しんだ選手は、自分のタイミングを計りやすいアウトを好む傾向がある。


    アウト屋になる理由 ③

    最後のアウト屋になる理由は、ちょっと分かりいにくいのだが「人間関係」がきっかけとなるケースだ。

    競艇のコース取りには、先輩・後輩の上下関係、人脈、進入においての過去の貸し借りなど、様々な要素が絡んでおり、内側のコースを取ろうとすると面倒な駆け引きが発生する

    ゆえに、そんな面倒な駆け引きのない、アウトコース専門になる事によって心理的に楽になり、スタート等に集中できるといったメリットがあるのだ。

    以上あたりが、わざわざ「アウト屋になる理由」だろう。



  3. 代表的な「アウト屋」達

    代表的な「アウト屋」を紹介

    では近年競艇界の代表的な「アウト屋」を紹介しよう。


    阿波勝哉

    阿波勝哉という競艇選手はアウト専門ボートレーサーだ 
    3857番(79期)の東京支部、阿波勝哉選手


    現在の競艇界の、アウト屋の代表選手と言っても過言ではないだろう。
    上の画像見て分かるようにコース進入率が100%、6コースオンリーだ。もぅ「変態」の域じゃないかと言うくらい、阿波勝哉選手にとっては6コース以外眼中にない

    なぜ阿波勝哉選手が6コース以外入ろうとしないのか、その「理由ときっかけ」は前述したように「コース争いが煩わしかったから」だそうで、昔はちゃんと各コースに入っていたそうだが今では「アウト屋」を極め、レーススタイルもチルト角度(ボートにモーターを取り付ける角度。小さいほど出足よりになり、大きいほど伸びよりになる)を、出場する競艇場で許可されている最大の3.0度の角度に設定して、6コースからまくり一撃を放つ、といったのが阿波勝哉選手のレーススタイルとなっている。

    ミスターチルト3度」といったニックネームすらあるくらいだ(笑)(→チルト)



    小川晃司

    小川晃司という競艇選手はアウト専門ボートレーサーだ
    3352番(62期)の福岡支部、小川晃司選手


    アウト屋界の重鎮的存在の小川晃司選手は、上記の阿波勝哉選手が「アウト屋」になる以前から、アウト一本で走っていた選手だ。

    しかしレーススタイルは阿波勝哉選手とは違い、チルト3度を頻発することはない

    というのもチルトを上げるのはもろ刃の剣で、伸びはよくなるものの、出足と回り足が全然なくなるのである。
    …なので阿波勝哉選手のような「伸び一点のまくり一撃」といった単純なスタイルではなく、スタートで横に構える独特なスタイルをとり、艇界最長の助走距離をとる選手とも言われ出足などもつけてレース道中で捌いてくるといった「捲り差し、差し派」のレーススタイルだ。



    澤大介

    澤大介という競艇選手はアウト専門ボートレーサーだ 
    3852番(79期)の三重支部、澤大介選手

    阿波勝哉選手と同じ79期の澤大介選手は、元々カドからのまくりや、まくり差しを得意とする選手だったのだが、2003年ごろから阿波勝哉選手の影響で6コース一本で勝負するようになった。

    阿波と同じように、チルト角度を上げて、内5艇をまくり切る、といったのがレーススタイルだ。

    以上が現在代表される「アウト屋」達である。


    (追記:2021/01/29)
    競艇界のアウト屋3人衆の一人、澤大介だったが、2021/01/18に、突然の「アウト屋引退発表」をした。

    発表の場は日頃から親交がある坂口周と、居酒屋?でトークを交えながらのYouTube動画

    アウト屋になった経緯や、アウト屋引退の要因について語るのは、ファンに対してのメッセージだろう。



  4. 2019年 2月27日、若松12Rで直接対決が実現

    アウト屋達が直接対決するとどうなる?

    面白いエピソードがある。
    2019年 2月27日アウト屋三人の直接対決があった。

    2019年 2月27日若松12R_アウト屋三人の直接対決
    2019年 2月27日 若松12R(YouTube)



    まず出走表を見て欲しい。

    2月27日 若松12R
    1号艇 小川晃司
    2号艇 澤大介
    3号艇 阿波勝哉
    4号艇 赤岩善生
    5号艇 今井貴士
    6号艇 伯母芳恒

    レース結果は、⑤-②-④


    どうだろう、この粋な出走表は(笑)
    正直レースの結果はどうでもよくて、この3人のコースがどうなるかというのが見物だった。
    誰が6コースを取るのか?
    6コースを取るための逆コース争いはあるのか??

    進入結果はというとアウト屋界の重鎮、小川晃司が6コースに入り、阿波勝哉が5コース、そして澤大介が4コースとなった。

    なんでも、アウト屋の仁義は、先輩に大外を譲るということらしいw
    同期の阿波勝哉と澤大介は、登番的には澤大介が上だが、阿波勝哉の方が最初にアウト屋になったので、澤大介が譲ったようだ。わざわざ不利なコースを先輩に譲る、といった変な現象がこの日は起きた。


    このように競艇界にもかなりレアではあるが、
    自ら不利なコースにいく変わり者達がいるというのも面白くないだろうか?


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Lボートの無料予想(無料情報)だが、三国12Rは三国一般戦優勝戦。
1号艇には足が完全に仕上がった高橋が乗艇していた。

ここまで節間6勝オール3連対とほぼ完ぺきな成績を残していただけでなく、インでは現在10連勝中
今節3度のイン戦もものにしており、優勝は相当堅かっただろう。 1着固定で問題ない

2着も2号艇松田がかなり有力であった。
このメンバーでは実力上位であり、ここ三国は地元水面。
行き足中心にモーターは上々で、2コースから差し続けば順当に2着に来る可能性は非常に高かったように思う。
松田自身が「差し」を得意にしている選手という事も大きい。

しかし、3着争いに関しては混戦であった。
気配的な面で言えば4号艇前出が出足中心に良かったのだが、4コースでの成績が芳しくない。
2連対率は19%、3連対率も約33%と、4コースの成績にしてははっきり言ってかなり物足りない数字であったのだ。

3号艇中山は3コースの3連対率は約57%もあるので、3着候補には入れておかなくてはならないだろう。
そして、6号艇小池も6コース時には3連対率は約39%と、6コースにしてはかなり3着に絡んでいる(5号艇山本の5コース3連対率は26%でそれよりも高い)
両者ともに足は中堅程度はあった。

なので3着候補の筆頭は中山・小池で良かったと見る事ができる。
特に小池に関しては6コースという事で軽視されがちになるので、ここは絶対に買い目に入れておかなければいけなかったのだ。

久々に見たLボートの予想はよくある内から順に選んだだけの単純なものであった。

女子競艇ボートレーサー名鑑

  • 登録番号:5056
    出身 : 徳島県
    支部 : 徳島
    級別 : A2級
    T157/45kg/B型
  • 登録番号:5155
    出身 : 福岡県
    支部 : 福岡
    級別 : B1級
    T165/45kg/A型
  • 登録番号:4964
    出身 : 岡山県
    支部 : 岡山
    級別 : A2級
    T162/47kg/A型
  • 登録番号:4758
    出身 : 東京都
    支部 : 東京
    級別 : A2級
    T163/52kg/B型

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