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アナログ時代に競艇の出場予定選手を知る方法
現在、スマホやパソコンなどを使えばどの競艇場で誰が走っているかなど、簡単に調べる事ができる。 -
尼崎競艇場の出場予定選手パネル
そんな今では簡単に出場選手の情報を知れる中、古き良き昔の情景?を思い出すかのような競艇場が存在することを知ったので、是非紹介したい。 -
尼崎競艇場の出場予定選手パネルはどのようにして作られる?
では、この「尼崎競艇場の出場予定選手パネル」はどこで、どのようにして作られているのだろうか? -
出場予定選手パネルの一節分の出場選手一覧の構成は?
一節分の出場選手一覧の構成は、 -
出場予定選手パネルはどこに設置されているのか
この「尼崎競艇場の出場予定選手パネル」だが、設置されている場所は、尼崎競艇場の入り口入って左側にあるそうなので、敷地内ではあるが、尼崎競艇場に電話して確認したところ、オペレーターの人が2度も代わり確認してくれたのだが、どうもこのパネルのことをあまり知らないようだった。
SGやG1などであれば、大体の出場選手は分かるが、数多くある一般戦ではそうもいかない。
ちょっと「暇ができたから競艇場に行ってみよう」と思い、軽くネットで調べてみるのが今では「普通」で、新規のファンからすれば当然の事である。
では「スマホ」で簡単に出場選手の検索ができるようになった便利な世の中になる前は、どうやって競艇場の情報を知っていたのだろうか?
競艇場に行ったことがある人なら、競艇場や場外舟券売場などで次節(次の開催)の案内をした紙などを無料配布しているのを手にしたことがあるだろう。
あの次節の案内は昔からあり、今も続いている。
あとは、昔からスポーツ新聞などに「主な出場選手」のように紹介情報が昔から載っているので、これを確認していたようだ。
そう考えてみると、昔は開催日に出場選手全員を把握することはとても難しく、実際に競艇場に行ってみて初めて分かる、といった感じだったのだろう。
それは、尼崎競艇場の「出場予定選手パネル」なのだが、これだけ世の中が便利になって、簡単にプリントもできる時代に手軽に、なんと20年以上前から今節や次節の出場選手をパネルで表示しているとのことだ。

以前は、他の競艇場でも出場選手一覧を場内に提示してあるなどがあったようだが、今はSGなどの大きなレースになれば提示してある時もあるが、それ以外でやってるところはあまりない。
そして、この尼崎パネルが凄いのが、その一つ一つすべてが手書きで書かれているという。
大体1節に50人弱の出場選手がいるのだが、そのすべてを書いているのだとしたら、これだけの人数のパネルがあるのだから、かなりの手間がかかっているだろう。
出場選手だけではなく、開催タイトル部分も手書きであることにも驚きだ。

調べてみると、制作しているのは「株式会社関西広告社」という広告パネル制作会社が制作しているようだ。(→株式会社関西広告社のHP)
職人1人弟子1人で映画の手描き看板を作ってるイメージであったが、「株式会社関西広告社」は1992年の創業から続いている看板屋で、国内に19か所の事業所を展開しているというから、国内の手描き看板でいえば有名な制作会社なのだろう。
株式会社関西広告社の制作事例を見ると、電柱広告や市の体育館に提示する看板などを手掛けてきたのがわかるが、残念ながら「尼崎競艇場の出場予定選手パネル」の仕事は紹介されていない。
パネルの制作場所も調べると、尼崎競艇場行きのバスが出ているJR立花駅の近くのようだ。
・開催タイトル
・出場予定選手の凡例+選手2人分
・選手9人分(5枚)
合計7枚のパネルで構成されているようだ。
1枚のパネルに何人もの選手の名前を等間隔で書ける技術に驚いただが、その合計7枚を1セットにして、現在開催中のものと、次節の予告分を掲示し、残りの1セットを持ち帰り、次々節のものに書き換えるのだ。

パネルの入れ替えのタイミングだが、これは基本的に前検の日に行うそうで、それに間に合うように描いている。
一文字一文字を丁寧に書き上げていくので、相当時間はかかるらしく、出場選手を書き上げるのに2日、タイトル部分を書くのに1日と、合計3日はかかるそうなので、実に根気のいる作業である。
競艇のレース日程は一定間隔であるわけではないので、開催の少ない月は余裕があるかもしれないが、逆に多い月はとても大変そうだ。
尼崎競艇場が発注しているわけではないようだ。
競艇にスポンサーとかあるわけでもないので、広告パネルを作ってるわけでもないし「何のため」にこれをやるのかよく分からないが、もしかすると「株式会社関西広告社」の自社PRにもなるから?作っているのかもしれない。
競艇場の昔からの名残を感じれることもあるだろう。
今の時代にこんなことをする必要があるのか?と、思わず問いたくなるくらいだが、ネットで簡単に出場選手を検索したりできるこんな時代だからこそ、このアナログ的なパネルには意味があるのかもしれない。
職人が一つ一つを丁寧に作る「手作り」の温かさは貴重だ。
そんな温かさに触れてみたい人は、いつまで続くか分からないので、是非尼崎競艇場に行ってみてほしい。
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