第3回
競艇の楽しみ方〜レースの知識編

6コースで勝利するための定石

  1. 6コースの優勝

  2. 競艇の1コースの勝率」でも各競艇場のデータを分析したし、他にも幾度となく競艇は圧倒的にインコースが有利な競技であると書いてきた。
    競艇ボートレースという競技の特性上、その外の艇は波を越えたり、スタートで出ない限り、その外を走らなくてはならない
    そこに競艇特有の「インコースが有利な競技」という要因がある

    予選道中でも、もちろんインコースは強いのだが、最終日の優勝戦ともなると、1号艇に乗っている選手は、予選を上位で通過している場合が多く、そういう選手はモーターも基本的には「出ている」ので、1号艇のイン逃げの確率は当然上がる
    逆に言うと、6コースから優勝するのはとても難しいと言え、SGレースについても同様だ。

    しかしごく稀にではあるが、一番遠いコースである、6コースからSGを優勝することがある。

    特にグランプリだけに限れば過去33回のうち、3回そういった事が起きている。
    グランプリという最高峰の舞台で、6コースの選手が優勝するという自体がとても凄いことなので、その3回を紹介したいと思う。



  3. 服部幸男のグランプリ優勝

  4. 1997年の 第12回グランプリ初めて、6コースからのグランプリウイナーが誕生した。
    1997年の 第12回グランプリ 競艇ボートレース服部幸男が6コースから優勝
     
    1997年 グランプリ優勝戦(YouTube)


    この時のレースは、進入争いからドラマが起きる。
    6号艇今村豊が、1号艇西島義則を抑えて、奇襲のイン奪取を敢行するのだ。
    まさかの展開だけに、YouTubeの動画を見直しても面白い。
    4号艇熊谷直樹も前付けの動きをみせ、最終的には内から6142/35の進入となるのだがスタート後、3コースから熊谷直樹が攻めていったところに差し場が生まれ、6コースから伸びてきた 5号艇の服部幸男がまくり差しを決めたのだ。

    進入が乱れたことも要因だろうし、服部のモーターも良かったのだろうが、ただ「6コースからの優勝」となると、こういった変則的な事が起こらないと/span>、まぁ「無理」とも言えそうな一戦だ。

    それと面白いのがこのレースの配当も、2連単9720円の29番人気と、高配当となり、この時はまだ3連単が発売される前だったので、2連単がメインの舟券種であった。



  5. 大逆転の優勝

  6. 2回目グランプリ6コース優勝は、2004年に起きる。
    メンバーは以下の通りだ。
    1号艇 植木通彦
    2号艇 今垣光太郎
    3号艇 上瀧和則
    4号艇 濱野谷憲吾
    5号艇 松井繁
    6号艇 田中信一郎

    今見ても、非常に豪華なメンバーだと思う。
    2004年グランプリ優勝戦は大逆転の優勝
     
    2004年 グランプリ優勝戦(YouTube)

    レースは、5号艇松井繁が前付けの動きを見せ、3コースまで取る。…進入は125/346なのだが、ダッシュ勢がスタート優勢で、カドの3号艇上瀧和則がまくりにいき、見事に決まる。

    2番手航走は、差してきた6号艇田中信一郎だ。1マークをまわった時点では、3-6で決まりそうなの展開なのだが、6号艇田中信一郎が少しずつ接近し、2周目1マークで、3号艇上瀧がターンマークをわずかに外したところを、渾身の差しで逆転する。
    2マークで差し返しを狙った上瀧和則も、内からきた4号艇の濱野谷憲吾をかわすのが精一杯で、その瞬間、優勝は6号艇田中信一郎に決まったのだ。

    まず思うのがこの優勝には、3号艇上瀧和則の2周1マークのミスターンというのがあるだろう。
    やはりグランプリの優勝戦という舞台が、そのようなミスを引き起こさせるのであろうか。勝てばグランプリ初優勝だっただけに、それを意識してハンドルを切るタイミングが一瞬遅れたのかもしれない。

    逆にいうと、田中信一郎は過去に2度グランプリを制しているし、地元である住之江という地の利を最大限に生かした勝利だったようだ。
    もしかすると「まず勝つのは無理」と誰もが思う6号艇という枠番だっただけに、挑戦者という立場で、逆に気楽だったのかもしれない。

    スタートといい、競艇がメンタルの競技とも言えるレースだったのではないだろうか。ちなみにこのレースの配当は3連単51,870円、2連単12,370円と、当たり前だがかなりの高配当となった。
    特に2連単は、30番人気と、一番配当がつく組み合わせだった。



  7. チャンスを逃さなかった男の優勝

  8. 基本的にグランプリは毎年「住之江競艇場」で行われているのだが、2014年は平和島で行われた。
    住之江と違って「イン絶対の水面ではない」平和島だけに、優勝戦でも波乱の展開となった。
    2014年グランプリ優勝戦は「持ってる」男の優勝
    2014年 グランプリ優勝戦(YouTube)

    まず、1号艇の白井英治がエースモーターを駆使して、トライアルを全て勝利して優勝戦に進んできたというところがある。
    その白井英治を負かさんと、本番レースでは3号艇太田和美が3カドを選択したのだ。…普通に走ればイン白井に勝つのは難しいと考えた結果だろう。伸び仕様にして奇襲を打ってでた形だ。
    スタートしてから太田和美は伸びていくのだが、2号艇の井口佳典が壁になって1マーク流れてしまい、ソコをまくり差してきたのが4号艇の菊池孝平なのだが、少し1号艇をかわすのに手こずった分艇が浮き、最内を差してきた6号艇茅原悠紀が伸びて、そのまま2マークを先マイして優勝を決定づけた。

    茅原悠紀としてはめぐってきたチャンスを活かした形だが、平和島開催という珍しい会場も影響したのかもしれない。…まあ、この舞台まで来ること自体が相当凄いことなので「チャンスを拾った」だけで優勝できるようなものではないことは茅原悠紀選手のためにフォローしておく。

    このレースの配当は、白井英治が人気していたから、3連単51,680円、2連単16,530円の高配当となった。



  9. 6コースで勝利するための定石

  10. 「2014年 グランプリ優勝戦」での茅原の優勝もそうだが、3回すべての優勝で言えることは、6コースで勝利するためには、センター(3、4コース)や、5コースの選手が攻めていくことが前提だという事だ。

    6コースから自力でスタート決め攻めていくのはほぼ不可能で、やはりそれより内の誰かが仕掛けていって、できた「差し場」を差すというのが勝利するためには「必須の条件」かと思える。

    つまり逆にいえば、6コースより内に攻める艇がいれば、6コースからも勝利する可能性が格段に上がるということもいえる。

    …まぁ、とりあえずそういった事に注目しながら、ぜひ6コースからの高配当を掴んでもらいたいものだ。
    競艇はインコースだけじゃないぞ」…と、競艇予想サイトでもそこまでちゃんと読んで予想で来てるサイトはなかなか無いので、自分の予想も織り交ぜながら楽しんでもらえたら嬉しいかなと思う。


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▲ 千両舟の無料予想(2023/05/31)

千両舟の無料予想(無料情報)だが、2レース連続不的中であったのだが、その内容がかなり悪い

2023/05/31 (多摩川3R)
まず多摩川3R
1号艇杉山1着の予想しか出していないのだがここが間違っている

今節の杉山はとにかくスタートが決まっておらず、平均タイミングもコンマ24とかなり遅い
これは前節切ったフライングの影響だと思われ、このイン戦でもスタート遅れの危険性はかなりあったのだ。
なので、この状況で杉山を絶対視するのは相当おかしいし、1着固定の予想だけしか出していないのも意味不明であった。

3号艇常住は昨日連勝しており、気配的に上向きな事を考えれば1着で予想する事はできた。
少なくとも杉山のインよりは信頼度は高かったように思えたぞ。


2023/05/31 (多摩川4R)
そして多摩川4R
ここも1号艇柳瀬3号艇間嶋の1着予想をしているのだが、理由が全く分からない
柳瀬は今節の成績通り足は良くなく、その上インでの1着率も低い(30%)。
間嶋に関しても近況3コース戦での1着は少なく(約8%)、2・3着の傾向が強い。
モーター的に出ていく足もないので1着は正直厳しかった。

一方、2号艇長野は前日4コースから1着を取っているように、ターン後の押し感が良く、2コースから差し切るのには十分な足色であった。
素直に長野中心の予想で良かったのだ。

どちらのレースも全く見当はずれな不的中。
なぜそのような予想になったのかは分からないが、久々に検証した千両舟の予想は、まるで素人が予想をしていると言われても仕方がないレベルのひどさであった。

Lボートという競艇予想サイトの無料予想を抜き打ち検証

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▲ Lボートの無料予想(2023/05/29)

Lボートの無料予想(無料情報)だが、三国12Rは三国一般戦優勝戦。
1号艇には足が完全に仕上がった高橋が乗艇していた。

ここまで節間6勝オール3連対とほぼ完ぺきな成績を残していただけでなく、インでは現在10連勝中
今節3度のイン戦もものにしており、優勝は相当堅かっただろう。 1着固定で問題ない

2着も2号艇松田がかなり有力であった。
このメンバーでは実力上位であり、ここ三国は地元水面。
行き足中心にモーターは上々で、2コースから差し続けば順当に2着に来る可能性は非常に高かったように思う。
松田自身が「差し」を得意にしている選手という事も大きい。

しかし、3着争いに関しては混戦であった。
気配的な面で言えば4号艇前出が出足中心に良かったのだが、4コースでの成績が芳しくない。
2連対率は19%、3連対率も約33%と、4コースの成績にしてははっきり言ってかなり物足りない数字であったのだ。

3号艇中山は3コースの3連対率は約57%もあるので、3着候補には入れておかなくてはならないだろう。
そして、6号艇小池も6コース時には3連対率は約39%と、6コースにしてはかなり3着に絡んでいる(5号艇山本の5コース3連対率は26%でそれよりも高い)
両者ともに足は中堅程度はあった。

なので3着候補の筆頭は中山・小池で良かったと見る事ができる。
特に小池に関しては6コースという事で軽視されがちになるので、ここは絶対に買い目に入れておかなければいけなかったのだ。

久々に見たLボートの予想はよくある内から順に選んだだけの単純なものであった。

女子競艇ボートレーサー名鑑

  • 登録番号:5056
    出身 : 徳島県
    支部 : 徳島
    級別 : A2級
    T157/45kg/B型
  • 登録番号:5155
    出身 : 福岡県
    支部 : 福岡
    級別 : B1級
    T165/45kg/A型
  • 登録番号:4964
    出身 : 岡山県
    支部 : 岡山
    級別 : A2級
    T162/47kg/A型
  • 登録番号:4758
    出身 : 東京都
    支部 : 東京
    級別 : A2級
    T163/52kg/B型

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